サジェストの削除請求

1. サジェスト(オートコンプリート)とは?

1. サジェスト(オートコンプリート)とは?

サジェストとは、GoogleやYahooなどの検索サイトで検索をする際に自動的に表示される追加の検索キーワードのことをいい、「オートコンプリート」「検索候補」「キーワード入力補助」などとも呼ばれます。

サジェストは、検索したいキーワードを素早く入力できたり、よく一緒に検索されるキーワードを知ることができたりするなど、検索の利便性を高める機能です。初めて行くお店、クリニックの名前、新規に取引しようとする会社名などを検索する場面では、サジェストからも情報を得られることがあります。

もっとも、店名、クリニック名、会社名などとともに事実無根の「ネガティブなキーワード」(例えば、「倒産」「反社会的勢力」など)が表示されてしまうことがあります。

当該お店、クリニック、会社にしてみれば、そのキーワードは「事実無根」なわけですから、削除したいと考えるのが当然です。

2. ネガティブなサジェスト(オートコンプリート)への対応方法は?

ネガティブなサジェストが表示されてしまう場合、それが真実に反するときは、サジェストの削除請求をすることが考えられます。

削除請求をする場合、次の2つの方法があります。

⑴ 任意請求

⑵ 仮処分

削除請求の一般的な説明はこちら

⑵仮処分は、裁判手続によって削除請求をする方法です。

しかし、過去の裁判例では、【店名、クリニック名、会社名】+【ネガティブなキーワード】という単語の組み合わせが、当該キーワードが事実であることを摘示したものではなく、そのような組み合わせで検索する人が多いことを推認させるにすぎないなどとして、サジェストの削除請求を認めなかったものがあります。

このように、サジェストは、性質上、仮処分などの裁判手続による削除が難しい場合があります。

これに対し、⑴任意請求の場合には、キーワードの内容に応じて適切な説明を行うことにより、Google、Yahooなどの事業者によってサジェストが削除されることがあります。

そのため、一般的には、⑴任意請求を実施することが多いといえます。

削除の見込みや具体的な方法について、まずは(顧問)弁護士に相談することをお勧めします。

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